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軽く考えてない?自己PRの重要性と作り方【転職マニア直伝】

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「自分をどうアピールしていいか分からない・・・」

「何回応募しても書類審査さえ通らない・・」

 

という方のために、

今回は採用選考を勝ち抜くための「自己PRの作り方」をお話ししたいと思います。

 

なお、まだ自分の経歴の棚卸(たなおろし)をしていない人はこちらもどうぞ。

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自己PRとは?

「自分をアピールする事」。

ってそのままですね 😛 。

もうチョイ詳しく言うと、「あなたが求人職務を務める適任者であることをアピールする事」ですよね。

当たり前の事なんですが、誤解(軽視?)されている人もいるので、少々細かく説明します。

 

自分が適任である根拠を説明する

別に「私が適任です」なんて言葉にする必要はありません。

これまでの仕事の「経験」やその中で身に着けた仕事の「スキル」、結果としての仕事の「実績」を例に適任である根拠を説明するんです。

例えば、ウルトラマンが地球防衛軍の「戦闘員職」に応募するとしたら、自分をどう売り込むでしょう?

おそらく、

私は、自分で言うのもなんですがハンパなく強いです(まとめ)。腕から出る光線を武器に(スキル)、これまで何十匹もの怪獣と戦ってきて(経験)、一度しか負けた事がありません(実績)。

とアピールするんじゃないでしょうか。

これが自己PRです。

自己PRの論理構造

 

 

自己PRがすべて?

志望動機の作り方の記事でも言ってますが、何をおいても中途採用の選考で重視されるのは経験やスキル、実績です。

なぜなら、企業が中途採用をするのは、新たにやりたい業務があるのに、それをこなせるスキル・経験を持った人材が社内にいないとか不足しているからです。

求人票を見れば書いてますよね。人気企業ほど、欲しい人材のスペックが事細かに説明されています。

ですから、その欲しい人物像に合わせて、自分のスキルや経験、それらを裏付ける実績をうまくアピールできれば「内定」が出ちゃいます。

内定は自己PR次第といっても全く過言ではありません。

 

自己PR欄に書く文章が自己PRではない!

自己PRとは、別に、提出書類に書く一項目でもないし、面接で「自己PRしてください」と聞かれた時にだけ答えるものでもありません。

職務経歴書や面接といった採用選考を通じて、首尾一貫して「自分が適任である根拠・理由」を小出しにしたり、ほのめかしたり、手を変え品を変え、アピールし続けるものです。

例えば、「自己紹介してください」、「今の仕事を教えてください」と言われたら、質問にはまっすぐ答えつつ、自己PRの前振りになるように軽ーくネタ振りをする(注:自己PRをするんではないですよ!下記記事参考)、といった具合です。

 

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という意味では、採用選考を通じて行うことすべてが自己PRと言えます。

 

 

自己PRの作り方

それではどのように自己PRを作ったらいいのでしょうか?

例を挙げて説明します。

 

自己PRの作り方例

クヨクヨさんは、とある化粧品会社の美容部員。

転職しようと、競合の化粧品会社の美容部員に応募した所、無事面接に呼ばれました。

彼女は終始、一貫して一つの事を自己PRし続けます。

クヨクヨさん
私はまじめさが取り柄です。周りからは丁寧な仕事ぶりを評価されています。御社でも着実な仕事で貢献したいと思っています。

「クヨクヨさん」の運命やいかに?

・・・・・

ナルホド君
ダメでしょう?

なぜですか?

ナルホド君
販売職なのに真面目さだけではダメなんじゃない?接客とか売上実績とかアピールしないと。

かもしれませんね。でも、それをしたからと言って、かならずしも高評価とは限りません。

ナルホド君
えっ、なんで?

だって、他の候補者もみんな接客経験や売上実績をアピールしてたら、差がつきませんよね?

もちろん、先ほどのウルトラマンのように「ほぼ無敵」の実績があれば別ですが、そうでなければ「横並び」でしかありません。

ナルホド君
なるほど。

つまり、母集団の中で圧倒的に優れているのでなければ、企業側のニーズだけではなく、他の候補者といかに差別化するか?という視点が必要ということです。

 

例えば、クヨクヨさんの場合で言うと、

  • 相手の会社はとにかく売上を増やしてくれる人を求めていた。
  • 応募者には美容部員もいれば、美容部員の経験はないが接客経験のある人が集まり、一様に売上目標を達成した実績をアピールした。

この場合は、さきほどの「まじめさが取り柄」では通らない可能性が高いですよね。

でも、

  • 相手の会社では、体育会系で「気合」頼みで売上を作る文化からの転換を図っていた。
  • 他の応募者は一様に気合系ばかりだった。

この場合は、丁寧な仕事ぶりからくる「手堅さ」、さらに踏み込んで、じっくり計画を練ってから動く「企画力のある販売員」をアピールできれば勝機が見えてきます。

 

ポイント1:自分が思う強みをアピールする、ではない!

先ほどの美容部員の例から言えることは、

自己PRとはまず、

  1. 自分がこれまでに何をやってきたか?(=経歴)
  2. 求人企業は何を求めているか?
  3. 競い合う他の応募者は何をアピールしていそうか?

の3点を考えた上で、最も他の候補者と差をつけられる立ち位置(=「企画力のある販売員」)を見つけ出すのが重要という事です。

 

勝ち抜く自己PRの作り方

 

 

ナルホド君
結局、自分が一番自信のあることをアピールすればいいんですよね?

違いますよ!

あなたが自信があろうがなかろうが関係ありません!

繰り返しますが、企業側が求めているもの、なおかつ、他の応募者と差をつけられるものをアピールすることが重要です。

どの「自分」が相手にとって魅力的かは相手・状況で決まるんです。あなたの「思い」で決めてはいけません。

例えば、私の経験をお話ししますと、ある企業では営業経験に根差した「実行力がある・馬力がある」といった泥臭いキャラをアピールして採用されましたが、別の企業では「企画力がある・頭が良い」インテリキャラを装って採用されました。

まさに「正反対」です。

ことほど左様に、応募企業が求める人物像、他の候補者がアピールしている事によって、アピールするものが異なるという訳です。

 

 

ちなみに、

他の応募者のアピール点はどうやって知る?

「企業側の欲しい人材像」、「他の応募者像」は、転職エージェントに聞いても良いし、経営者のネット記事や本を読むのもいいですね。

もちろん知り合いがいれば最高です。

情報が集まらずライバル像がなかなか見えないなら、求人企業のホームページの採用ページで、偉そうに語っている先輩をこの会社に集まる典型的な人物像として「仮想ライバル」と見立てるのも有効です。

 

ポイント2:「見せ方」次第で評価を変えられる

ポイント1の続き的な話ですが、あなたがどのような人材かは、「見せ方」次第で変えられます。

クヨクヨさんの例でいうなら、「販売経験の豊富さ」を強みとするのか、「企画力」に重点を置くのかによって、印象は全然違います。

私の例でもそうでしたよね。

ナルホド君
でも、「僕」は「僕」ですよ。

確かに。私から見た「ナルホド君」の人物像は一つです。もう長いこと付き合っていますから、良い所も悪い所も知っています。

それにしたって、じつはナルホド君の思っている「自分」とは違うかもしれません。

時間の限られた採用選考ならなおさら。短い時間で、ナルホド君の思う人物像をすべて採用担当者に分かってもらえるでしょうか?

まあ、「提出書類に目を通す5分+面接にせいぜい1時間」では到底ムリです。

それゆえ、採用選考を通して印象、人物像はヒジョーに偏ってしまいます。

見かたを変えると!こちらの出す情報によって印象・評価を変えられるなら、その情報を操作しちゃいましょうという事。

だからこそ「見せ方」が重要という事です。

 

ポイント3:立ち位置をコロコロ変えない

「見せ方」に関して、重要なことは、自分の「立ち位置」をズラさないという事。

だって、コロコロ変えていたら、あなたの人物像が定まりません。

ドンドンぶれてしまいますよね。

 

ナルホド君
んん?「立ち位置」って具体的にどういうこと?

企業側に印象付けたい「あなた」、自分の強みを一言で表した「私ってこんな人」。

「キャラ」と言ってもいいです。

例えば、先ほどの美容部員の例で言うと、「企画力のある販売員」。

これが立ち位置です。

 

提出書類や面接では、その立ち位置からブレないよう、自分をアピールします。

そうでなく、体力で仕事を乗り切った話や、人間関係の作り方のウマさばかり話していたら、「企画力のある販売員」とは印象付けられず、その他大勢に埋もれてしまいます。

"コリン星"から来たというキャラなら、徹頭徹尾そのキャラを突き通さなければならないのと一緒です。

 

立ち位置

 

 

ちなみに、この立ち位置の事をマーケティングの教科書的には、「ポジショニング」と言って、どんなモノやサービスを作る時でも必ず事前に決めておかなければいけないものとされています。

これを決めておかないと、「あの商品何が何だかよく分からない・・・」となって消費者を引き付ける事はできません。

 

注意!「数打ちゃ当たる!」はダメ

ナルホド君
なんか「立ち位置を変えるな」とか言うけど、色々言いたい事がある場合はどうするの?一つに定まらないよ。
バリバリさん
確かに。どの経歴が"刺さる"か分からないし、それならあれもこれも言った方がいいんじゃない?

「アレもコレも何でもできます!」は失敗する可能性が非常に高いです。

繰り返しますが、アレもコレも言うと、どれも印象に残らず、結局何一つ強くアピールできていなかった、という中途半端な事態になりかねません。

 

例えば、昔、衣類用洗剤で花王のアタック「オール・イン・ワン」というのがありました。これはまさに「アレもコレもできます」という商品だったんですが、結果から言うと、「夜に部屋干ししても臭くならない」のようにポイントを絞ってアピールした競合洗剤にボロ負けすることになりました。

なぜなら、お客さんにしてみたら「洗浄力が強い?漂白剤が入ってる?柔軟剤も?何となくすごそうだけど、よく分からない」と印象に残らない代物(しろもの)になったからです。

ものすごい量のテレビコマーシャルを投入し、そこら中のお店で山積みしアピールしましたが、結局「アレもコレもできる!」は伝えきれませんでした。

採用選考も同じです。

「5分の書類審査、1時間の面接」ではあなたのすべてを分かってもらうには短すぎます(1日かけても分かってもらえないかも?)。

それなら、相手が好きそうなポイントに絞って話した方がよくないですか?

 

自己PRの作り方(まとめ)

色々と話してしまったので、ここらでまとめておきます。

 

<ステップ1>立ち位置を決める

  1. 企業側の求める人物像
  2. 他の応募者がアピールしていそうなこと
  3. 自分が今までやってきたこと

を考えて、差をつけられる=勝てる「立ち位置」を見つける。

勝ち抜く自己PRの作り方

 

<ステップ2>立ち位置を説明する具体例を用意する

立ち位置に基づいて、自分のスキルや経験、実績を、提出書類・面接を通じてアピールする。

 

ポジショニング探し

 

自己PRは求人別に作る?

求人ごとに、自分の立ち位置、それに基づいた経歴抽出という「自己PR作成作業」を行うことになりますが、そう考えると、理屈上は求人の数だけ、自己PRが変わることになります。

と考えると気が遠くなりそうですが、実際は、いくつか(2つ、3つ)に集約されるはずです。

それは、

  • 自分の経歴で他人と差をつけられるものはそれほど多くない
  • 企業の求める人物像は似たようなもの

だからです。

その限られた「勝てる自己PR」をあぶりだすためには、先ほどやったように、関心のある求人票をいくつかピックアップしたら、

  • それごとに実際何をアピールすべきか「立ち位置」の仮説を立て、
  • 文章として書き出してみる、

を繰り返してください。

 


 

いかがでしょうか?

なんとなーく概念は分かっていただけたのではないかと思います。

とは言え、どうやっていいかよく分からないという方もいらっしゃると思うので、こちらの実践編もぜひ参考にしてみてください。

 

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自己PRの作り方【実践編】

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なお、このやり方は、私が転職するたびに行っている方法、と言うより転職マニアのように年がら年中、採用選考に臨んでいる連中が実践している方法です。

一度、真似してみる価値はあると思います。

 

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