内定の出る面接対策

【転職マニア解説】こんな事で差がつく!面接での話し方

更新日:

 

面接で最も重要なのは質問への答えですが、その答えの中身と同じように重要なのが、「話し方」です。

例の通り、転職マニアの所に、翌日に面接を控えた後輩が相談に来ました。

 

エイト
ナルホド君、明日は面接ですね。準備は万端ですか?
ナルホド君
だと思ってるんですが。一応、よくある質問への答えは丸暗記して、何度も口に出して練習しました。それ以外にも何か気を付けた方が良いことはありますか?
エイト
そうですね、3点ほど、これをやると高評価というものがあります。どれも当たり前の事なのですが、意外とできていない人の方が多いので、ぜひ頭に入れて置いてください。
ナルホド君
そんなものあるんですか。
エイト
ええ。まず、すぐにできそうな、カンタンなものからお話しします。

 

初級編:大きな声で胸を張って話す

エイト
人は、自信をもって話す人には好ましい印象を持つものです。ですので、背筋を伸ばして胸を張り、前のめりになって、大きな声でハキハキと話すといいですね。
ナルホド君
チョー当たり前!
エイト
ですよね。でも、意外とできていない人が多いです。
ナルホド君
そうなんですか?自信をもって話せばいいんですよね。
エイト
おっしゃる通りです。ただ気を付けないといけないのは「自信がある」態度をとろうとして、「偉そうに」なったり、「自慢気」になったりしないようにしてください。
ナルホド君
そこの加減が難しいですね。
エイト
そうですね。なので、声の大きさや座っている姿勢くらいで表現するにとどめた方が適度に収まります。
ナルホド君
なるほど。

 

中級編:暗記した回答を棒読みしない

エイト
テレビドラマや映画で、セリフが棒読みで見るに堪えない人っているじゃないですか。
ナルホド君
ありますねえ。歌手や芸人さんとか畑違いの人が演技をするとそうなりますよね。
エイト
面接でもそういう人、非常に多いです。準備をしっかりして、あらゆる質問を完ぺきに頭に入れているんでしょうが、あまりに立て板に水のごとく話されると、棒読みに聞こえ、頭に入ってきません。
ナルホド君
そうなんですか?こちらとしては、想定通りの質問だ!しめた!と思って自信満々に話してるんですけどね。
エイト
もちろん、話に詰まってテンパるよりはいいですよ。ただ、棒読みでは印象に残りません。自分の言葉で語っていない印象を与えてしまいます。
ナルホド君
そうなんですね。
エイト
プレゼンテーションで原稿を丸暗記してそのまま話す人いるじゃないですか?あれ、眠くないですか?あれと同じです。
ナルホド君
なるほど。でもどうしたらいいんでしょうか?演技の勉強する訳にはいかないし。
エイト
色々方法はあると思いますが、私がやっているのは、答えを一言一句文章で覚えずに、ポイントで覚えておくという事。文章で覚えるとどうしても棒読み感が出てしまいます。
ナルホド君
なるほど。
エイト
あと、わざと即答しないとか。
ナルホド君
ああ、考えたふりをするんですか?
エイト
そうです。昔、上司から「エイトさんは即答するのでウソくさい」と言われたことがあったので。でも、その場で考えているように見せると、棒読み感も減るし、バッチリの回答ができると頭の回転が速く見えますよ。
ナルホド君
なるほど。やってみます。

 

エイト
最後は、一番難しいですが、できれば高評価を得られます。

 

上級編:結論を先に言う

エイト
突然ですけど、ナルホド君、元気ですか?
ナルホド君
元気ですけど。
エイト
今日はどうやってここまで来ましたか?
ナルホド君
山手線で来ました。会社から。
エイト
ナルホド君、合格です。
ナルホド君
???
エイト
クヨクヨさんは最近忙しいですか?
クヨクヨさん
最近は、社長の思い付きでプロジェクトが立ち上がったので帰りが遅くなりましたが、それでも7時前には会社を出られてますね。
エイト
そうなんですね。ちなみに、ナルホド君、今のクヨクヨさんの受け答えはどう思いましたか?
ナルホド君
受け答え?何の問題もないと思いましたけど・・。
エイト
まあ、そうですね、これくらいなら。でも厳密に言うと、面接官からすると少々まどろっこしいです。それは質問に「まっすぐ」答えていないからです。
ナルホド君
ああ、そういうことか!
エイト
ナルホド君、分かりました?
ナルホド君
「忙しいですか?」と聞かれたら、まず「忙しいです」と答えて欲しいということですよね。
エイト
大正解です。結論(忙しい)→理由(社長のプロジェクト)の順序で答えた方が、聞く側からすると断然ストレスがありません。
ナルホド君
なるほど。
エイト
一方、ナルホド君は、まあ質問が簡単だったこともありますが、結論を先にバシッと答えていますね。
ナルホド君
はい。
エイト
こうした応答が続くと、会話のキャッチボールにリズムが生まれます。聞いている方は「この人、良いな」、「頭が良いな」となります。
ナルホド君
こんなことでですか?些末(さまつ)な事のように見えますが。
エイト
こんなことで差がつくんです。この前も転職マニアの連中と話していて、最近面接をしていてイライラすることとして、この話になりました。7割くらいの人はできていないというのが私たちの肌感覚です。
ナルホド君
へえー、そんなにできてませんか?簡単な事なんですけどね。
エイト
ちょっとこの動画の1分16秒からの店員とのやり取りを見てもらえますか。まっすぐに返答しないとこんなにイラつくんだというのが分かるかと思います。

 

ナルホド君
「1ポンドって言うたら450gですかねえ?」、「450gで注文できるんですかねえ?」と質問されて、「ただいまランチタイムでございまして・・・」ってかみ合ってませんね。単に「できないんですよ~」で済むのに!
エイト
そういうことです。ところで、話は全然変わりますが、ナルホド君は、昨年度の営業成績が予算未達に終わってますねえ。これはなぜですか?
ナルホド君
いや、予算比は未達なんですが、前年対比はプラスなんですよ。なので、一概に、予算未達と言えないんじゃないかと思っています。目標が高すぎるのが原因かなあと。
エイト
ナルホド君、
ナルホド君
はい?
エイト
できてないじゃないですか!「なぜですか?」と聞かれたら理由から話さないと。「目標が高すぎるんです」が結論なんですよね?
ナルホド君
まあ、そうです。
エイト
なんで、そう言わないんですか!
ナルホド君
スミマセン・・。
エイト
😛 ナルホド君、意外と難しいでしょ?結論から先に答えるの。できてると思ってて、できてない人、本当に多いんですよね。
ナルホド君
確かに。甘く見てました 😥 。
エイト
ちなみに、ナルホド君はなぜ結論を先に言わなかったんですか?
ナルホド君
「目標が高すぎる」というのは言ってはいけない気がして。なんか言い訳じみているというか。それで予算比なら未達じゃないと言っておこうかと。
エイト
そちらの方が言い訳じみてますよ。でも、そもそも、
クヨクヨさん
エイトさん、良いですか?
エイト
あっ、はい。クヨクヨさん、どうぞ。
クヨクヨさん
ナルホド君の場合は『目標が高すぎるからです』と理由を先に言うべきだ、という事ですよね。でも、それ、答え方としては正しいんでしょうが、なんか「答えそのもの」としてはダメな気がします。
エイト
クヨクヨさん、さすがです!ちょうど、それを言いかけてました。

 

実は普段の仕事ぶりが問われている

エイト
実は、ナルホド君のように、質問に答えにくかったり、分からなかったりする場合、結論を後回しにしてごまかそうとする心理が生まれます。
ナルホド君
おっしゃる通りです・・。
エイト
逆に言うと、こういう場合、結論から先に言っても印象が良くなりません。
クヨクヨさん
じゃあ、どう答えたら良かったんですか?
エイト
この場合は、語順の問題ではなく、根本的に「目標が高すぎる」という結論がマズいわけですからここを修正しなければダメです。
ナルホド君
でも、実際、目標が高すぎるんですよ。僕なんてまだ若いので上司に「目標、下げてくれ」なんて言えませんし。
エイト
なるほど。でも、それを面接の場で言い訳にしても説得力がありません。それどころかマイナス評価です。
ナルホド君
ですよね。
エイト
例えるなら、株主総会で社長が『今年度は予算比未達でしたけど、それは、去年の株主総会でさんざん株主の皆さんに文句を言われて目標を高くしたからです』っていうようなもの。大バッシングされますよね。
ナルホド君
そりゃあそうですね。でも、何と言ったらいいんでしょうか?
エイト
ナルホド君の場合なら、なぜ数字が行かなかったのか分析をし、その分析を元に対応策を既に取っていると答えられたら理想的です。
ナルホド君
なるほど。普段はそういう風に仕事してますね。
エイト
ですよね。それを説明したら良いんですよ。
ナルホド君
例えば?
エイト
例えば、勝手な想像で話しますが、既存顧客の売り上げは順調なのに対し、新規顧客の獲得数が伸び悩んだことが原因かもしれません。
ナルホド君
はい。まあ、そうです。
エイト
新規顧客を獲得できなかった原因には担当地域の同業他社が価格競争を仕掛けてきた影響もあるかもしれません。
ナルホド君
なるほど。
エイト
それなら、こんな感じはいかがでしょう?

 

昨年度の営業成績が予算未達に終わってますねえ。これはなぜですか?

シェアトップの企業が、弊社を狙い撃ちして、予想外の安売りを仕掛けてきたことが原因です。

特に、弊社の売上の3割を占めるアカウントが狙われ大きく売り上げを取られました。

競合からの攻勢は予算立案時にも想定していましたが、想定以上の価格競争を仕掛けられたため、下振れしてしまいました。

ちなみに、弊社もすぐに競争力のある価格で対抗し、昨年度途中からシェアを取り返しています。

さらに、今年度は、重要アカウントだけの特別商品を開発した所、売れに売れてまして予算を上回る見込みです。

 

“結論から言う”は考える力も問われている

クヨクヨさん
でも、エイトさんの回答例は、急に聞かれたら出てきませんよ。
エイト
ですよね。ですから、思わぬ質問を投げかけられても答えられるよう、事前に考えておく事が重要です。というより、普段からそういう仕事ができていることが重要です。
クヨクヨさん
やっぱりそうなっちゃいます?
エイト
そうなっちゃいます 🙂 。
クヨクヨさん
そんなこと考えていなかったらどうしたらいいんでしょうか?
エイト
万一、考えていなかったらその場で考えるしかありません。頭をフル回転させて。
ナルホド君
なるほど。でも、それは難しそうだなあ。
エイト
そうですね。でも、企業が求めているのはそういう人材です。仕事がうまくいかなければ、なぜうまくいかないのかと考え、解決策を講じられる人です。考えていなかったら、今考えられる人です。
ナルホド君
そうですよねえ。でも、面接は明日なんです・・ 😥 。

 

「できる」自分を演じるための想定問答集

エイト
まだあきらめる必要はないですよ。普段そうした仕事をしていなくても、面接の最中だけ「できる」自分を演じられればいいんです。
ナルホド君
そんなことできますか?
エイト
できます。ちゃんと準備をして臨めば。そのために、想定問答の穴を埋めましょう。ナルホド君が自分の経歴を見て、ここを突っ込まれたらいやだなあという個所がまだありませんか?
ナルホド君
ありますね。先ほどの予算比未達はそうでした。
エイト
そういう質問ほど必ず飛んできます。面接官もバカじゃありませんから。なので、そこは詰めておきましょう。
ナルホド君
はい。
エイト
あと、すでに作った想定問答の中でも、「これを言ったら、こう聞いてくるかなあ?」と気になってる所はありませんか?
ナルホド君
あります。たくさん。
エイト
それについても、全部、回答をまとめておきましょう。
ナルホド君
ええー!明日ですよ。間に合うかなあ・・。
エイト
間に合わせてください。準備して回答を覚えておいたら高評価につながるんですよ?こんなラクな話、ないじゃないですか。英単語の試験くらい簡単です。
ナルホド君
英単語覚えるの苦手だったんですよね。
エイト
真面目に、人生考えましょうね。
ナルホド君
スミマセン・・・。
エイト
そもそも、こんな事は想定問答集を作る時にやっておかなければならない事です。
ナルホド君
へい、わかりやした!徹夜でやります。
エイト
ちなみに、この「結論から答える」はどこの会社でも仕事のできる人はやっています。みなさんの会社でも仕事のできる人はそうしているはずです。
クヨクヨさん
そうなんですね。
エイト
それどころか芸人さんやタレントなんかも売れてる人はみんなそうしています。「おバカタレント」でもそうですよ。そういう意味では、ビジネスの世界に関わらず、人に好印象を与えるテクニックとしては普遍的なものがあるんだと思います。
クヨクヨさん
そうなんですね。今度、気を付けてテレビ見てみます。

 

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