できもしないことをできると言ったり、やってもいない事をやったと言ったり、つまりウソはダメです。
なぜなら、転職先の会社に迷惑をかけるからです。
もっと言うと、たとえ会社が実害をこうむらなくても、経歴を少しでも詐称すれば、それだけで解雇される理由になります。
つまり、どんな小さなウソもダメということです。
とは言え、実際は、自分の経歴を、脚色、誇大アピール、ヘタするとウソ八百を並べ立てる人は、私が知る限りでもたくさんいます(「ウソ八百」は中々いませんが)。
そこで、私が見た・聞いた「経歴のウソ」を紹介します。
1.事実の良い面だけ伝えた
ウソではないけれど、事実の一面しか伝えないことで、意図しているか否かに関わらず、自分の実績を実際より良く見せているパターンです。
一見、許容範囲ですが、やりすぎると「やせるとは言ってないが、そう思われるよう宣伝した健康食品」みたいに悪質と判断されかねません。
- 5年連続売上が伸びた事をアピールしたが、その間、会社の業績は自分以上に伸びていた。
- 営業職の面接で、自分の業績として「売上を20%伸ばしました!」とだけ言い、売上目標を達成できなかったことを言わなかった。
- 上司と仲が悪くて転職しようと思ったのに、次の会社の面接では別のポジティブな動機しか言わなかった(これはよくある?)。
- 企業との提携に関する業務経験を問われ「あります」と答えたが、聞かれなかったのでその提携が失敗したことは話さなかった。
- あまり得意ではない業務を、数だけはこなしているので「経験は豊富です」と言った。
2.事実も入ってるが誇張した
1と似ていますが、1が100%事実なのに対し、これは事実が一部のケース、いわゆる誇張、誇大広告ですね。
お笑い芸人のネタ(話を盛った)に近いかもしれません。
事実が入ってる分「セーフ」に見えますが、ウソが混じってるので解雇理由になりえます。
- たまたまうまくいっただけの話を、「狙い通りでした」と後付けの理屈で説明し、さも成功ストーリーのように話した(よくやる?)。
- 2~3回一緒に仕事をしただけの有名な経営者を、さも仲の良い知り合いかのように話した。
- ある新商品の有名なキャンペーンの企画について、自分はウェブサイトの1ページを作った(業者に依頼した)だけだったが、「あのキャンペーンは私が担当していました」とアピールした。
- 「私はあの有名ブランドの責任者として、No.1ブランドに育て上げました」と言っていたが、実はアシスタントの一人にすぎず、企画一つ立てたことがなかった(←これは誇張を超えてウソですね)。
3.事実ではない=ウソ
ウソは絶対にダメですが、悪質性にはスゴイ幅があります。
下の一番最初の例なんて、似たような事をした心当たりが皆さんにもあるのではないでしょうか?
- 志望したファッション業界が別に好きでもないのに「大好きです!」と言った。
- 普段はネクタイをして仕事をしているのに、たまたま面接にネクタイを忘れてしまい、マズいと思って「普段からネクタイはしてないんです」と言った。
- TOEICの点数が560点なのに「英語が得意です」とアピールし、入社までに必死に勉強して900点を超えた(ある意味、アッパレ?)。
- 前職で解雇されたのに、依願退職したことにした。
- WordやExcelをほとんど触ったことがないのに、「得意です。前職で散々使ってました」と言って入社した。ファックスの送り状さえ書けなかった。
- 英語が話せないのに、話せると言って入社し、全然使い物にならなかった。
- 「京都大学卒、メリルリンチで働いていました」と言っていたが全部ウソ。仕事ぶりもひどかった。
- 科目合格しているだけだったのに「税理士です」と言って入社した。
私の知る限り、2のレベルまではよくいます。
3となると最初の例を除くと、ほとんど見た事がありません(バレてないだけ?)。
なお、上でも言ってますが、「事実しか言ってない!」と言い訳しても、会社が「ダマされた」と思ったら解雇理由になりそうです。
転職マニア雑感
最後に、私と転職マニアの友人とのやり取りを紹介します。