転職エージェントの使い方

【転職マニア解説】転職エージェントとの面談は何をするの?

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ナルホド君
エイトさん、お呼びだてしてスミマセン。
ナルホド君
どうも、どうも。転職活動は順調ですか?
ナルホド君
それなんですが、今度転職エージェントの方と会う事になったんですが、何か気を付けた方が良い事はありますか?

 

転職エージェントとの面談の目的

どれくらい「売れる」人材か見られる

エイト
転職エージェントとの面談は何のためだと思いますか?
ナルホド君
私たちの人物評価をするってことでしょうか?
エイト
まあ、そうですね。商品としてどれくらい売れそうか見られるってことですよね。

 

候補者の希望も確認する

エイト
そして、それだけでなく、転職に何を求めているのかといったこと、希望の業界や職種、それに転職時期も聞かれたりしますね。
ナルホド君
転職時期?
エイト
ええ。今すぐ転職したいのか、半年くらいのスパンで見ているのかといった、転職の切迫度と言ったらいいでしょうか。
ナルホド君
なるほど。そういう事も聞きたいんですね。
エイト
今すぐ転職したい人の方がそうでない人よりも紹介しがいがありますよね。なのでそういう人は優先されがちです。
ナルホド君
なるほど。
エイト
ただ、極論を言うと、売れそうな人ならその人の意志に関係なく一生懸命紹介してくれますので、そういう意味では、自分がいかに売れる人材かという事をしっかり伝えることが重要です。
ナルホド君
具体的には何を話したら「売れる」とアピールできるんですか?

 

エージェントに何を聞かれるか?

あなたのスペックを聞かれる

エイト
彼らが知りたいのはその人のビジネスパーソンとしてのスペックです。
ナルホド君
スペック?
エイト
その人が何ができるのかを知りたい訳です。それによって、どの業界でどういう職種、ポジションで売れそうかを見積るわけです。
ナルホド君
なるほど。
エイト
どのような仕事をどれくらいできるのかという経験とスキルを「スペック」と言います。それを話せばいいと思いますよ。
ナルホド君
経験というのは営業を4年やってました、みたいなことですか。
エイト
そういうことです。
ナルホド君
スキルというのは英語ができるとかそういう事ですか?
エイト
まあ、そういう資格みたいな話もありますし、プロジェクトを管理したことがあるとか、色んな部門の人をまとめ上げた事があるとか、分析して企画をした事があるとか、そういった事もあります。
ナルホド君
ふーん。何だか難しそうですね。
エイト
そうですか?素直に包み隠さず話せばいいんですよ。
ナルホド君
そこなんですけど、エージェントの人にはどこまでぶっちゃけてもいいんでしょうか?

 

面談のポイント

エージェントには素直に話す

エイト
エージェントの人にはぶっちゃけてもいいですよ。エージェントの人もバカではないので、ナルホド君を売るのに都合の悪いことを企業側に伝えたりしませんから安心してください。
ナルホド君
そうですよね。
エイト
それよりも彼らだって売り上げを増やしたいですから、売れるものなら売りたいと思ってるわけです。
ナルホド君
そういう意味では掘り出し物を探している?
エイト
そういう事です。でも、後で売る時に「実は営業やりたくないんです」とか「別の業界に行きたいんです」とか言われても困ります。なので最初にいろいろ言っておいた方が良いです。
ナルホド君
不動産屋さんで部屋を探す時みたいな感じですかねえ?
エイト
そうですね!色々言って、不動産屋さんに「その家賃でそんな部屋ありません!}って後でくぎを刺されるみたいなやり取りはあります。
ナルホド君
その”家賃”に当たるのが・・・。
エイト
みなさんの経験やスキルですね。みなさんの要望を満たす代わりに企業側に提供できるものは何か、という事です。
ナルホド君
なるほど。そういう意味では、面接がすでに始まってるみたいな心持ちで臨んだらいいんでしょうか?

 

エージェントとの面談は面接ではない

エイト
そうとも言えるし、そうでないとも言えます。
ナルホド君
と言うと?
エイト
エージェントの人たちは、我々の経験やスキルを聞いて、どこに売れそうか算段をするワケですが、その過程はある種、面接っぽいと言えます。
ナルホド君
ですよね。
エイト
でも、ぶっちゃけて言うと、彼らが見ているのはそこだけですので、例えば、人柄が良いとか、礼儀がしっかりしているとか、熱意があるとか、ハッキリ言って、そんなところ見てません。
ナルホド君
そうなんですね。
エイト
例えば、私は何度も面談をドタキャンしたことがありますし、お礼状も書いたこともないですし、「今は転職したくない」とキッパリ伝えたこともあります。
ナルホド君
へえー。
エイト
エージェントの中にはムカつくので連絡が来ても一切返事をしない人もいます。それでも売り込み続けてくるエージェントはいくらでもいます。そういう意味では面接とは違います。
ナルホド君
そうなんですか。とすると、「経験はないけど熱意があるからこの人はあそこに推薦しよう!」とはならない?
エイト
基本的にならないと思います。そもそも、スペック(経験・スキル)を超えた人物評価を任されていて、「この人は経験が足りないけどポテンシャルがありそうです」などと求人企業に推薦するエージェントなんて、まあ、いませんよ。
ナルホド君
そうですよね。
エイト
一部のトップのヘッドハンターの中には「元人事部長」みたいな人もいるので、そうした役割を担っている人がいない事もないですが、それは非常にに"まれ"なケース。
ナルホド君
へえー。
エイト
多くのエージェントは、単にスペックだけを見て、合った人材を企業に紹介する、流れ作業の作業員みたいなもんです。
ナルホド君
そうなんですね(笑)。
エイト
はい。逆に、「私に任せておけば大丈夫」みたいなことを偉そうに言ってくるエージェントがいたら要注意です。悪徳芸能事務所のスカウトと一緒でどこに売り飛ばされるか分かりませんよ。
ナルホド君
ははは(笑)。
エイト
半分冗談ですが、半分本当です。なので、変に緊張する必要もないし、飾る必要もないし、熱意をアピールしても意味がないわけです。

 

シロウトにも分かるように話す

エイト
彼らはたくさんの業界の色々な職種を取り扱っていますので、それこそ、すべての仕事に精通しているかのように思うかもしれませんが、それは大きな間違いです。
ナルホド君
えっ!違うんですか?
エイト
各業界や各職種でよく使われる経歴やスキルを語る"用語"はたくさん知っているとは思いますが、やったことはないですから、それらがどういう仕事なのかは、実は、よく分かってません。
ナルホド君
そうかあ。
エイト
実際、私のやっているマーケティングの仕事を分かっているエージェントには、今まで70人くらいのエージェントにあってきましたが、1人も見たことがありません。
ナルホド君
へえー。そんなものですか。
エイト
はい。なので、難しい業界用語とかを使っても分かってもらえませんし、業界にいる人しか分からないようなマニアックな仕事の事を話しても皆目(かいもく)、見当がつかないと思います。
ナルホド君
なるほど。
エイト
なので、何も分かっていない人でも分かるように、噛み砕いて話してあげることが、まず重要です。

 

できればスペック用語を使って話す

エイト
そして、できれば求人票で人材を語る時によく使われる言葉で話してあげると、彼らにも通じやすくなると思います。
ナルホド君
なるほど。でもその"スペック用語"が分からないです・・・。
ナルホド君
リクナビNEXTなどの転職サイトに登録して、自分のいる業界や職種の求人票を10個くらい斜め読みしたら、「自分の経歴はこういう"言い回し"の経歴やスキルに置き換えられそうだな」という事は分かると思いますよ。それを使ってみてはいかがでしょうか。

 

資料を持ち込んだってOK

ナルホド君
なるほど。聞いてると、なんか色々と準備は必要そうですね。
エイト
うーん、最低限の準備は必要だと思いますが、エージェントに会う前に自分の経歴をすべて棚卸(たなおろし)するとか、そこまではしなくても良いと思いますよ。
ナルホド君
そうですか。
エイト
先ほど言った求人票を斜め読みするのと、今の会社での仕事内容や人事評価を読み返したり、なんなら、それらをプリントアウトして持って行ってもいいですしね。
ナルホド君
なるほど。そういうのを持って行ってもいいんですね。
エイト
もちろん。格好をつける必要はないわけですから資料を持ち込んでも構いません。でも、それらを見せて「何か売れそうな経歴はありますか」みたいな”丸投げ”はダメですよ。
ナルホド君
それはダメか(笑)。
エイト
彼らも忙しいですからね。そこは整理してあげましょう。

 

ナルホド君
ちなみに、格好はやはりスーツですか?

 

服装はどうでもいい

エイト
どうでもいいです。先ほど言ったように面接ではないのでそんな所は見てませんし、それこそジーンズ・Tシャツの業界の人とだって面談しているので、格好で判断したりはしないと思いますよ。そもそも格好はスペックと関係ないですしね。
ナルホド君
なるほど。という事は、黒いスーツでないといけないとか、靴は革靴でないとダメとかはないんですね?
エイト
ありません。とは言え、お会いしたエージェントがもしかしたら将来お客様になるかもしれませんから、例えば短パンTシャツみたいな恰好はやめた方が良いですね。
ナルホド君
そんな格好していかないので大丈夫です(笑)。

 

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