転職エージェントの使い方

【転職マニア解説】転職エージェントの正しい使い方

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友人や後輩の転職相談にのっていると、転職エージェントに過大な期待を抱いてしまっている人が多い事に気づかされます。

でも、たいてい、その期待は裏切られます。

ナルホド君
全然、希望通りの求人を紹介してくれない!僕の担当者、アホなんかなあ。
バリバリさん
最近はメールしても返事が中々返ってこない・・。ヤル気ある人に変えてもらおうかなあ。
クヨクヨさん
面接対策を相談しても肝心なことは教えてくれない・・。

これは、できもしないことを過剰に宣伝している転職エージェントが一番悪いんですが、一方、我々の使い方が悪いせいでもあるんです。

そこで、今までに100人弱の転職エージェント・ヘッドハンターと付き合ってきた経験から、現実を踏まえたエージェントの上手な使い方をお話しをしたいと思います。

 

 

エージェントに過度な期待は禁物

エージェントはみなさんが思っているほど、転職に関しスーパーマンではないし、親切でもありません。これはまず理解しましょう。

 

1.求人を紹介してくれる?

さすがに紹介してくれます。

ただし、面談直後の2~3回だけ、それ以降はそれほど紹介してくれない、下手すると「なしのつぶて」です。

ちなみに、いわゆるトップのヘッドハンター(=エグゼクティブサーチ)は、登録しても紹介してくれるとは限りません(そもそも登録もできない所も多いですが)。

 

2.親身に相談に乗ってくれる?

そう宣伝してる所は乗ってくれます。

でも、これも面談時と、その後2~3回程度です。

 

3.職務経歴書の添削、面接対策をしてくれる?

上の2番と同じで、そうホームページでアピールしている所はしてくれますが、その内容は期待外れかもしれません。

 

職務経歴書のフォーマットは教えてくれる

まず、たくさんの転職希望者の書類を持っているので、成功した人の職務経歴書のフォーマットなどには詳しいです。

一方、肝心の、何をどうアピールしたらいいのか?は教えてくれません。

 

面接対策はあまり期待しない方が良い

これは、職務経歴書よりも厳しいです。

まず、ほとんどのエージェントはそこら辺の転職本に書いてあるような「とおり一遍」のアドバイスしかしてもらえません。

逆に、「自信満々」にアドバイスしてくるエージェントがいたら、ただ単に人にモノを教えたがりの「上から目線が大好物野郎」だと見切って、あまり鵜呑みにしすぎない方が身のためです。

たまに、過去に当該企業の面接をした人からどのような質問をされたか聞き取りをして想定問答集を作っている人がいて役に立ちますが、非常にまれです。

 

4.エージェントに気に入られると良い求人を紹介してくれる?

あなたが「優秀なスペック(スキル・経験)」を持つ人材ならば、良い求人をたくさん紹介してもらえます。

そうでないなら、たとえその人に個人的に気に入られたとしても、扱いは変わらないでしょう。

これは、優秀なエージェントほどその傾向が強いです。

 

5.コネでねじ込んでくれる?

それほど企業にモノ申せるエージェントはほぼいませんし、先ほども言ったように、エージェントは好き嫌い、情実では、動きません。

ちなみに、私の経験でも、これに近い人は1人だけです。

その人はある有名な外資系企業の人事部長をやっていた人。その目利き力をすごく買われていたようで、その人が紹介してくれた求人で、書類審査を落ちたことは一度もありませんでした。

ただ、書類審査に落ちそうな人には声をかけなかったとも言えるので、「好き嫌い」といった情実ではなく、あくまでドライなビジネス判断だったとも言えます。

 

 

エージェントの正体

今お話ししたようなエージェントの動きは、彼らの本質を理解すれば、納得されると思います。

 

企業に人材を紹介することでフィーをもらう仲介者

転職エージェントは、企業が望む人材を紹介することで、その企業からフィーをもらっています。いわゆる、人材紹介業者です。

そのフィーの相場は、よく言われるのが、転職した人の年収の3割です。

例えば、年収が500万円なら150万円がもらえます。

 

エージェントは営業マン、しかも成果報酬の厳しい世界

転職エージェント会社で働く各エージェントは営業です。

各企業を回り、求人情報をかぎつけて、契約してもらい、その求人に見合った人材を紹介することで「売上」としています。

しかも、その売上に連動して給料の決まる成果報酬の営業です。トップのヘッドハンティング会社になるとほぼ歩合制です。

保険の外交員や、住宅や不動産販売の営業と一緒です。

それだけ売上目標へのプレッシャーもあるし、売れば売るほど身入りが増えるうまみもある訳です。

 

顧客は「求人企業」

上の2つの特長からわかる通り、転職エージェントにとってお客様は求人企業であって、転職希望者ではありません。

もちろん、希望者がいなければ「売るもの」がなくて困るんでしょうが、彼らにしてみたら「候補者なんて変わりはいくらでもいる」存在です。

私が個人的に親しくしていたエージェントが言っていたことが実情をよく表しています。

エイト
案件によっては候補者を集めるのって難しいんですよね?
正直言って、一部の例外的な求人を除いて、候補者を集める事自体はそれほど難しくありません。一番難しいのは、クライアント=求人企業の契約をとること。そのために企業の人事担当者と行きたくもない食事やゴルフに行くこともあります。昔ながらの営業やってますよ。

 

転職希望者の満足度は二の次

彼らにとっては顧客満足度、つまり「企業側」の採用担当者に喜んでもらう事が最も大事です。

だから、できるだけ彼らの求める、スペック(経験、スキル)の人材を紹介するのは当然だし、そうでない人材を紹介しないのは自分の評判を下げないためにも当然の事。

もちろん、転職希望者に丁寧に対応することもありますが、それは非常に良い(すぐ売れそう、高く売れそうな)候補者だから。

あくまで、商売本意、クライアント本意です。

一円もくれない転職希望者に本気で親切にしてくれるエージェントなんていません。

 

転職方法には詳しくない

転職エージェントと言うと「転職のプロ」と思っている方が多いですが、実は、「求人企業」や「求人市場動向」には詳しいですが、転職テクニックに関してはシロウト同然です。

なぜなら、彼らの仕事は、企業への営業と、求めるスペックの候補者の履歴書・職務経歴書を送ること、だからです。

どうやったら転職できるかといった知識やスキルが貯まりようがありません。

 

面接に立ち会うわけではありませんので、実際に選考の現場で何が起こっているのかも分かってません。企業の人事部と話す機会は多いんでしょうが、企業側は詳細は話しませんし、本音も言いません(言った事ありません)。

 

求人職種がどんな仕事なのか「営業職」以外はよく分かってません。エージェントにしてみたら、求人なんて山ほどありすぎて覚えてられませんし、よく分かってなくても営業はできます。

例えば、今まで100人近くエージェントに会いましたが、外資のマーケティング職の仕事を分かっているエージェントは1人もいませんでした。

 

そんな人が、候補者それぞれに対して「何をアピールすべきか?」等アドバイスできるわけがありません。

ちなみに、トップのエージェントになればなるほどそんなアドバイスはしてきません。「知ったかぶり」しても、相手の方が詳しいので恥をかくだけだからです。

 

会社よりもエージェント個人の力量による

エージェントの質は、どこに登録するかより誰が担当か、に左右されます。

どれだけたくさんの企業と契約できるかは、エージェント会社の看板もありますが、エージェント個人の営業力にかかっているからです。

これは、比較的小さな規模で行っているエージェント会社ほどその傾向は顕著です。

 

 

転職エージェントのメリット vs. 転職サイト

ここまで転職エージェントに関して、どちらかと言えば皆さんの期待をくじくような話をしてきましたが、もちろん、メリットもたくさんあります。

 

1.非公開求人を紹介してもらえる

転職サイトでは見られない「非公開求人」は10倍以上。それだけ希望の求人の見つかる可能性が高まります。

また、相手に「売れる人材」と思ってもらえれば、いち早く、最新求人情報を紹介してもらえます。

 

2.求人企業との間に入って交渉してくれる

これはムチャクチャ大きいです。

なぜなら、求人企業と直接やり取りするとなると、圧倒的に不利な力関係から、いろいろと不都合な事があるからです。

代表的なのは、面接の日程決め。

中々日取りが決まらないと、会社を休んででも相手に合わせないと選考に影響するのではと心配になってきます。

万一、急にどうしても外せない仕事ができて、面接日を変えて欲しいと思っても、リスケしてくれとは言いだしにくいです。

こうなると転職活動のために仕事に支障が出て、会社を辞めた方が良いのではと思い詰める人もいます。

その点、エージェントがいれば、気兼ねなくこちらの都合を言えますし、当日キャンセルもしてくれます。

これは給与の交渉もしかりです。

 

3.求人企業の内部情報を教えてくれる

求人票には載っていない、求人の背景や、その企業の欲しがる人物像といった選考突破に役立つ情報や、企業のブラック度など様々な情報を持っています。

たまに「本当にその企業の担当者?」ってくらい何の情報も持っていない人もいますが、普通は聞いてきてくれます。

 

 

エージェントの上手な使い方

今までお話ししてきた通り、エージェントは営業マンであり、我々はお客様ではないので、へいこらした所で「しょうがねえなあ。あいつ良いヤツそうだから紹介してやるか!」とはなりません。

とは言え、各エージェントも宣伝でアピールしている以上、優秀なスペックの人にしか求人紹介しない、という訳にはいきません。

なので、先ほど話した通り、どこも「最初は」丁寧に対応してくれます。

その初期段階で、「売れそうにない」と見切りをつけられると、連絡しても返事が遅くなり、求人もなかなか紹介してくれなくなり、と尻すぼみになるわけです。

つまり、「最初の対応」、「見切られた場合の代替案」が重要ということです。

 

1.すぐに転職したいと意志表明する!

繰り返しますが、エージェントは営業マンです。できるだけ早く売上を増やしたいんです。売れそうにない人材に付き合ってる暇はありません。

特に転職する気のない人に振り回されている時間はエージェントにとって単なる時間の浪費以外の何物でもありませんから、まず最初に見切りをつけられます。

ですので、それほどヤル気がなくても「希望通りの求人があるなら今すぐでも転職したい!」と明確に意思表示してください。

私の経験でも、それまでは「良いのがあったら考える」くらいに言っていたエージェントに、「今すぐしたい!」と伝えたら、山のように紹介してきたことがありました。

 

2.希望の求人を明確にする!

「言うは易し」で、これは中々難しいですよね。

実際は、応募して、面接して、と転職活動が具体化して初めて「自分の求めているもの」が明確になり、実は「当初思っていた条件はさして重要でなかった」なんて場合も多いですから。

でも、これが不明確だとエージェントは求人を探しようがありません。

せめて、「絶対に譲れない条件」(○○業界希望など)とか、それが無理なら「絶対にイヤな条件(給料ダウンなど)」くらいは明確にした方がいいです。

 

3.求人が送られて来たらスグ返事をする!

エージェントから求人が送られて来ても、グズグズして返事しない人がいますが、返事を伸ばせば伸ばすほど、エージェントはあなたのヤル気に疑問を持ちだします。

メールが来たら「チョット考えをまとめるので明日まで待ってください」でもいいので、すぐに返事をしましょう。

 

4.とりあえず応募する

たとえ、紹介された求人に関心がなくても応募します。これには2つの狙いがあります。

一つ目は、エージェントにヤル気を見せるため。基準も明確にした!返事もした!でも応募しない!では、エージェントに「すぐ転職する気がない人」と思われても仕方ありません。

それに、もし選考に通れば、エージェントに「コイツ、売れる!」と思われて、もっと力を入れてもらえるかもしれません。

もし内定が出てもイヤなら断ればいいだけですし、落ちても、まあちょっとは落ち込むかもしれませんが、「そもそも、こっちだって行きたくなかったよ!」と思えばいいだけです。

ちなみに、私は全然興味のない求人でも、このエージェントと付き合っておいた方が良いなと思ったら、一応受けていました。

 

そしてもう一つの狙いは、先ほど話した、自分が仕事に何を求めているのか?そして、そもそも本当に転職したいのか?を見極めるため。

私もそうでしたが、動いてみてわかる事がたくさんあります。

実際に応募しようと考えれば、いろいろな業界を調べるでしょうし、求人もしっかり見るようになるし、応募書類を書く時に自分の強み・弱みも考えるようになるし、面接を受ければ改めて自分の考えがまとまっていない部分も見えてきます。

こうした過程を通じて、自分が本当にしたいことが絞られてきます。

 

5.コチラも見切りをつける

エージェントが相手にしてくれなくなったら、不平不満を抱えグチグチ言っても仕方がありません。サッサと次のエージェントに乗り換えましょう。

ためらう事はありません。あちらがビジネスなら、こちらもビジネスライクに付き合うべきです。

 

もし、あなたが1社、2社しか登録してないとしたら少なすぎます。希望に合った求人なんて見つかりません。

例えば、狙うポジションにもよりますが、私のように20社以上登録しても6か月は見つからないのが普通です。

あなたがそれほどハイスペックでなかったり、めったに出て来ない求人を求めているなら、なおさら、広く網を張る、つまりできるだけ多くのエージェントに登録しないと、いつまでたっても希望の求人に巡り合えません。

 

転職エージェントの言いなりになってダメ!

ここまでは、いかにエージェントに「売れそう」と思ってもらうかという観点から話してきました。

しかし、それは良いエージェントにあたった場合を前提にしたお話しです。

転職エージェントの中には、「早く売りたい!」「数、売りたい!」と言った営業根性が先に立って、手っ取り早く押し込める求人を「君のためだから」とゴリ押ししてくる「悪いエージェント」も少なくありません。

そうした「悪いエージェント」は、「あなたはこれが限界」とばかりに、今やっている仕事と同じような求人しか紹介しないかもしれませんが、「自分はこの程度か」と落ち込む必要はまだありません。

もちろん、それが現実の可能性もありますが、どこかのエージェントがあなたの希望に沿った求人を持っている可能性もあります。

ですので、別のエージェントにコンタクトをとりましょう。

ちなみに、私はあるエージェントに「もうあなたはペーペーからやり直すしかない」とコケおろされた数か月後に、別の世界的なエージェント会社の社長から直々に、上場会社の役員の打診を受けた事があります。

捨てる神あれば拾う神あり。あなたの価値が人によって変わる可能性はまだあります。

 

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*参考サイト:

リクナビエージェント公式サイト

リクナビNEXT公式サイト

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